『チェンソーマン』藤本タツキの初期短編集第2弾!! 海中のピアノが繋ぐ少年と人魚の恋『人魚ラプソディ』、芽生えたのは女心か恋心か!? 『目が覚めたら女の子になっていた病』、残酷な運命を背負った妹と兄の物語『予言のナユタ』、絵に懸ける姉妹の愛憎と才能が交錯する『妹の姉』――のちの大ヒット作への萌芽が散りばめられた奇跡の作品集!!
感覚がいいね。
人魚の話、男が突然女になる話――これだけ取り上げれば、よくある設定なんだけど、
定型とは全然違う読み味を見せてくれる。
お笑いの文法とはまったく違うのに、滲み出てるこのユーモア感。
(「チェンソーマン」にも、この感じはよく出てるもんなぁ)
感動の押しつけなんて一切ないのに、なんか心が動かされる。
この四作すべてに、そんな感触があるんだよなぁ。
個人的ベストは「予言のナユタ」で、次点は「妹の姉」。