新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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奇術探偵ジョナサン・クリーク第十二話「ふたつの裁き」

奇術探偵ジョナサン・クリーク(ほぼ)全作レビュー】
これが2'ndシーズンの最終作品。

#12 「ふたつの裁き」
強盗殺人を犯した中国人マフィアたちに有罪判決が下った。そして判決を下したスイートランド裁判官に対し、マフィアから報復宣言が出され、警察は厳重な警備で護衛していた。そんな中、寝室でスイートランドの死体が発見される。現場からは誰のものとも分からない爪が発見され、スイートランドの妻は、枕元の目覚まし時計が逆戻りしたと証言する。

完璧な密室と手掛かりの妙。
 
但し、それを手掛かりの「妙味」と取るか、「妙」な手掛かりとして取るかは、受け止め方次第。
レッド・ヘリングなんだか、重要な手掛かりなんだか、うまく判断の付かない使いようなんだもの。
 
しかし、全く関連性の見られない過去と現代の二つの事件が、最後につながって解決へと導かれるあたりは、ミステリとしての醍醐味充分。密室堅牢度の高さと合わせて、第一・第二シーズン合わせての第三位としたい。
 
ちなみに一位は第三話「開かない箱」、二位は第十一〜十二話「死人が犯した殺人」。