新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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アフター・アース

2024/02/18 ムービープラス放映分。

 
何もない方のシャマラン映画。
 
原案はウィル・スミス。
しかもウィル・スミス自身が息子と共演。
 
スミス親子と、雇われ監督ナイト・シャマランといったところか。
 
ウィル・スミスが三部作の構想を持っていたというのが驚き。
シャマランでなくてもコケていただろうが、なおさらだったか。
 
「エアベンダー」もそうだが、シリーズ構想を
シャマランに託してはいけない。
 
息子はやはりカリスマ性に欠けすぎている。
情けない側の演技には向いていたかもしれないが、
肝心の成長物語としての説得力は、まったく生み出せていなかった。
 
父親のバーターで主演を任せるのは無理がありすぎたね。
そこを引き出せる監督でもないわけだし。
  
まぁ、親子二人の記念を映画にできるというのは
凄いことだとは思うが――
 
ただ、そもそもの企画段階から、失敗作になるだけの運命だったかな。
 

カラダ探し

2025/08/31 テレビ東京放映分

 
原作漫画は未読。
 
なんだか、何も無い作品だった。
 
怖くもない。
グロくしようとしている割には妙に綺麗で、
キャストは常にキャッキャしている。
まったく緊張感のないホラー。
 
感動もない。
何も心を動かされない。
 
脚本としての見所もない。
最初の設定だけはユニークではあるのだけれど、
結局それが成就して終わるだけ。
途中の謎の変型も、特に理由や必然性が感じられない。
喰われたら存在自体が消えるといったルール追加も、
結局は意味を持っていなかった。
 
演技面でも、観るべきところは特にない。
 
結局のところ、何も無い作品だった。
 

名探偵コナン ハロウィンの花嫁

04/17 日本テレビ放映分。

 
以前観たことがあるはずなのだけど、なぜか感想を書いていないみたいなので、
改めてもう一度鑑賞。
 
満遍なく愉しめる良作、といった感じだったかな。
 
脚本がミステリ作家である大倉崇裕の割には、
犯人に関してはわかりやすすぎて面白みに欠けるけど、
その代わりに展開の面白さが十分に確保されているので、
ミステリ的な不満足感は与えない。
 
パニック映画的要素に関しても、起こりうる危機の規模が大きく、
ハラハラ感と、それを乗り越える手段のエモさもあって良質。
 
警察学校の新旧の面々も活躍し、
女性ファンの多い安室透の扱い方も抜群。
 
やはりコナン映画は愉しいなぁ。
自宅のリビングで愉しめる、最良のエンタメ。
(最新を追う必要はないので、映画館に足を運ぼうとは思わないけど)
 

名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)

録り溜めていた日本テレビ放映分。

 
このタイトルだし、すっかり観た気になっていたのだけど、
どうやら見逃していたらしい、劇場10作目。
 
かなりミステリ寄りの作品ということもあって、
個人的にはシリーズ中でも比較的上位の部類に思えた。
 
真相自体がミステリ的に高く評価できるわけではないけれど、
設定や展開には、なんともミステリ的興趣が感じられる。
 
限られた数人しか知らないはずのコナン君の正体を、
なぜこの招待主が知っていたのかという、
こういう洒落た謎解きが入っているのも小気味よい。
 
そして後半は、映画ならではのパニック展開に。
 
このあたりのハラハラ感も、さすがの出来映え。
 
さらに、おまけのパニック展開まで。
(なんでこうなるかな、というお間抜け感はあったけど、
 薗子のせいで総数がズレちゃったのかな?)
 
前半ミステリ展開、後半パニック展開と、
きっちり切り分けてそれぞれに集中したことが、
今回は成功に繋がったと思えた。
 

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)

録り溜めていた日本テレビ放映分。

 
脚本が大倉崇裕なだけあってか、
珍しいくらいにミステリ寄りの作品だったと思う。
 
暗号もの&宝探しの流れで、細かい謎解きが連続する。
 
それに合わせるかのように、アクションも
パニック映画的なドカンとした大ネタではなく、
細かいアクションの連続で魅せる雰囲気。
 
丁寧な作りには思えるけれど、
外連味や迫力には欠けるところもあり、
観客によって好き嫌いが分かれる印象を受けた。
 
ただ、その代わり、オールスターキャスト感は抜群。
 
怪盗キッドと服部平次が同時に登場し、今回は絡みまくり。
「YAIBA」や「まじっく快斗」組も活躍して、
そして、ついに明かされる“キッドの真実”。
 
このラストの展開こそが、今回の肝だったんだろうな。