新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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死体で遊ぶな大人たち

 
これ、作者当てクイズで出されてたら、何の迷いも無く、
自信満々で”西澤保彦”って答えてたと思う(2編目なんか特に)。
 
そうか、倉知淳か。それより先に”乾くるみ”の名を挙げてたかも。
 
作家デビュー30周年記念作品らしい。それをこんな(笑)
いや、まぁ凄いや。個人的には大好きですよ、ロジカルなバカミス(笑)
 
「本格・オブ・ザ・リビングデッド」
〇〇先生の許可取得済みの、ゾンビに囲まれた別荘内の殺人事件。
いやぁ、もうバカトリックとしては本書中ピカイチ。
 
「三人の戸惑う犯人候補者たち」
作品の枠組み設定がどう見ても西澤保彦的で騙された(作者当てクイズじゃないってば)
これまた遊んでるねぇ、倉知センセ。
 
「それを情死と呼ぶべきか」
しつこいくらいのロジック展開がどう見ても西……(以下、略)
構図は読めたけど、具体的なやり方までは。いや、まぁよくやる。
 
「死体で遊ぶな大人たち」
死体の遊び方は一番弱いけど、その分、色々とまとも。
構図だったり、ロジックだったりの説得力が本書中一番だったのでは。
最後の趣向も良かったしね(ただ、今年読んだ昨年度作品が全く同じ趣向だったけどね)
というわけで本作がベストで、次点はバカさを買ってゾンビかな。
 
採点は7点とするか8点とするか悩みどころだったけど、
バカミスだったり、ロジック性の高さだったりは高く評価出来るので、8点にしよう!