ザ・ベストミステリーズ2023
収録作品は以下。この年の受賞作は西澤保彦。
「異分子の彼女」西澤保彦
「ファーストが裏切った」浅倉秋成
「ベッドの下でタップダンスを」鵜林伸也
「美しさの定義」川瀬七緒
「神の光」北山猛邦
「赤の追憶」櫻田智也
「倫敦スコーンの謎」米澤穂信
今年度版の感想書いて、昨年度版を読み逃してることに気付いた。
ベストはダントツに櫻田智也「赤の追想」で。これが読めただけでも、本書は充分。
ミステリとして、というよりも、情感として、感情として、
この作品にすっかり持って行かれてしまった。瞳が潤まざるを得ない佳品。
第2位は謎が魅力的な北山猛邦で。
真相は豪腕すぎではあるけれど、締め方もこじゃれていた。
第3位は鵜林伸也で。なかなかのミステリ・コメディ。
犯人の言う匂わせがもっと明確だったら、西澤保彦を選んだとこだけど。
この年の本格王は、過去最低の5点にしてたけど、
こちらはいつもの出来映えに思えたので、普通に採点は6点だな。
どうしても挙げたい作品はあったし、この年は完璧にこちらに軍配。