新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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艮(うしとら)

 
山岸凉子の最新作品集。
表題作の他、「死神」「時計草」「ドラゴンメイド」を収録。
 
最後の作品を除けば、いずれも怪異譚。
山岸凉子のぞわっとなるほどの怖さは無いけれど。
 
怪異譚三作の中では、やはり表題作がダントツ。
何が起きてるのかというホワットダニットの面白味と、
読んでるうちに印象が変わっていく霊能力者のキャラがなかなか。
 
「死神」は”おむかえ”が見える看護師のドキュメンタリー風作品。
「時計草」はよくある死後の世界物だけど、ちょっと意地悪なラスト。
このラストは本書中では一番ゾワッとしたところだったかな。
 
「ドラゴンメイド」は「レベレーション(啓示)」とリンクするようだが、
本書の裏ベストと云ってもよいような作品。
マロニエ王国の七人の騎士」みたいに、この10人の息子の物語を読んでみたいかも。