コミック横溝正史 金田一耕助の事件簿
明後日の金曜日から九大ミステリサークルの初代と二代目(これが自分たち)で、
岡山の横溝正史ゆかりの地ツアーを行うので、それの予習のため
「獄門島」の再読と、これを読了。
本書は長尾文子の「八つ墓村」と、以下の四短編を収録。
「霧の別荘の惨劇」「傘の中の女」「棺の中の女」「夢の中の女」
「八つ墓村」は話としては面白いんだけど、正直ミステリとしては、
さほど優秀な作品ではないというのも再認識。
漫画としては劇画調のタッチが、個人的には苦手。
ヒロインのはずの典子も最初の頃は不気味な画だしなぁ。
後半はそれでも可愛く(主に性格的に)思えるようにはなったけど。
短編4つはいずれも小粒な作品ばかりなので、甲乙付けがたい。
しいて一作選ぶとすれば「霧の別荘の惨劇」かな。