03/19(日) イオンシネマ新百合ヶ丘にて鑑賞。
”シン”シリーズのリブート三作の中では、
個人的には一番ハマれなかった作品になったように思う。
原作リスペクトは、さすがに無茶苦茶良かったし、
現代の視点での理屈付けも割と良くできていたと思う。
「プラーナ」とかの言葉で誤魔化してるというきらいはあったけれど。
(ただ調べてみると、インド哲学で「風の元素」を意味し、
生物の生命力そのものとされてるらしいので、超納得できたけど)
ただリアルさを狙ったところが、なんか逆に非リアルに見えて、
気になったりはしたかな。
代表的なのは、ショッカーの怪人の血ドバッとか。
何より自分が一番ハマれなかった最大の要因は、
本郷猛が最後の最後までナイーブすぎるままだったことだと思う。
デスノートでの池松壮亮への悪印象が尾を引きずってるのかもしれないけどね。
今回は演技としては申し分ないと思うんだけど、演出として納得いかなかった。
改造人間としての苦悩は原作でも大きなテーマではあるけれど、
そこからヒーローとしての自覚で変わっていく姿として描いて欲しかった。
俳優としてのヒーロー感が皆無の柄本佑の方が、
はるかにヒーローに見えてしまうのは、やっぱ寂しいものだ。
さて、シン・シリーズの次作は何になるんだろうな?
特撮はもうインパクトのある作品は無いような気がする。
戦隊物や宇宙刑事物も無いよなぁ。キカイダーがワンチャンありか。
あとはアニメの実写化。シン・宇宙戦艦ヤマトが本命だろうけど、
キムタク版があるから、大人の事情がちょっと面倒くさそう。
としたら対抗は、シン・マジンガーZかな、やっぱり。
プールからのあの出動シーンは実写化したくなるっしょ。
現代の技術での違和感無しのアシュラ男爵も見てみたいよ。