孤島の鬼 1~3巻(完)
乱歩の最高傑作に挙げられることの多い作品。
原作は多分高校生の頃に読んだんだろうと思う。
すっかり100%記憶の果てに飛んでいってた。
シャム双生児が出てきたようなおぼろげな記憶はあったけど、
人為的なものだったとは、と驚いたくらいだし。
この感想書くときにネットであらすじ調べてみたけれど、
この漫画版はかなり原作に忠実な作品ではないかと思う。
画も美麗だし、乱歩の雰囲気も表現できてるのではないかと思う。
(原作の記憶は無いので、おそらくという推測に過ぎなくはあるが)
「孤島の鬼」の漫画化としては決定版と考えても良いのでは。
ただ、やはり日本ミステリ・ベスト30の怒涛の全作品解説にも書いたように、
乱歩は基本的に短編作家だよなぁ。
長編の最高傑作といわれる本書を読むと(漫画版だけど)、
改めてその思いを強くした。