いないときに来る列車
どれもこれも長編の一部を切り取ったような作品ばかりで、
一話ごとの完結感が薄すぎて、消化不良な気分になってしまう。
そのくせ連作で話が進んでいってるというような話でもない。
ベースとなる共通のSF的設定はあるんだけど、
そこを掘り下げたり、進展させたり、説明したりするつもりはさらさらなく、
その設定の中で、いかに少女に萌え服(スクール水着やふんどしや民族衣装や
前貼りなど)を着せたり、脱がせたり出来るか、こそが主題な作品集。
(と言い切っても、あながち間違いでは無いのではないかと)
そんなんだけど、エロさは皆無。不思議と。
ベストはせめてもの完結感のある「廃屋と人魚」で。
第2位はほんわか路線から一気にスケールでかくなる「中内田ヘゲモス」で。
(これがもっと完結感あったら、ダントツのベストになりそうなんだけど)
第3位は一番SFっぽさのある表題作で。