新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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ウェディング・ハイ

TSUTAYA西友町田店の百円クーポンにて鑑賞の2本目。ここまで新作。

 
レンタル開始当初から借りようとしてたんだけど、いつも出払ってて、
ようやく落ち着いて普通に並ぶようになってた。
 
設定を聞いたり、予告編見た限りでは
「こんなん、もろに三谷幸喜やん、バカリズムがやる意味あるの?」
とか思ってたんだけど(そのため映画館に行くのは躊躇してしまった)
いざ観てみたら全然三谷幸喜ではなかった。
 
複数の筋が同時進行で絡みまくる三谷的転がし方ではなくて、
割と一本道で流していきながら、きっちりと伏線とその回収していくやりくち。
 
まぁ、どちらもいいんだけどね。
ただ、伏線を丹念に張っていくルーチンがあるので、どうしても
スタートが遅くなり、前半退屈気味というハンデはあるかな。
その分、早い段階から筋の一つや二つは繰り出せるという、
三谷流の方がスピード感があって、個人的にはそちらが好みかも。
 
ただまぁやはりバカリズム
爆笑じゃあないけども、くすぐりが理知的。伏線回収もバッチリ。
(ただ一周か二周か回ったのか、ふるだけふって敢えて落とさないとか、
 難しいことやってるとこなんて、微妙かなぁとか思ったりはしたけど)
「あれ、元彼は?」と観客誰もがきっと思ったところからの、
あの展開だしね。
 
佳作とまでは言わないまでも、なかなかの作品だったかな。