月灯館殺人事件
最後の一行の衝撃!!!
とはいえ、正直、最初の瞬間は「きょとん」だった。
どゆこと?
……(しばしの間)……
えー、そういうことぉ~!
えーー、そういうことぉ~~!!
えーーー、そういうことぉ~~~!!!
目で見た光景ならば、二度見、三度見だろうが、
頭の中で、まさしくそんな振り返りが行われてしまったよ。
慌てて、ページを繰り戻す。
たしかに結構ずるいことはやってる。
(使い分けのルール無く、複数の名前を同時に使ってる)
それでも大胆に、知って読めばそうとしか読めないでしょ、なこともやってる。
(メイドが部屋に入ったシーンや、晩餐会の席位置やら)
ダブルミーニング的な伏線も含めて、もう認めるしかないでしょと。
物理の北山なトリックはいつもながらそうは感心しないし、
(これなら密室黄金時代の方がだいぶまし)
動機もこんなの無いよなぁ~、なもんでもあるんだけど、
(創作メモだけなら納得だけど、雑誌は著作権切れたから良しって話じゃないだろ)
こんな衝撃的すぎるファイナル・ストロークを成立させられちまった日にゃあ、
奇想大好きな自分としては、こんなの評価しないわけにはいかないっちゅうの。
え~い、1位にしちゃるわ。
「『アリス・ミラー城』殺人事件」を越える、著者の新たな代表作だろう。
ってことで、採点表を書き換え。採点は8点。