レヴィンソン&リンク劇場 突然の奈落
「皮肉な終幕」に続いて、これで完結。
これまたほんのちょっぴりのツイストが入っただけの、
ちょっとだけ洒落たクライム・ストーリーばかり。
非ミステリも1編含まれてたり。
「皮肉な終幕」より更にツイストとしては弱く、
これはやられたなって作品は皆無だったかな。
ベストは一応「ミセス・ケンプが見ていた」かなぁ。
第二位はオチの皮肉が効いた「鳥の巣の百ドル」で、
第三位は流れが楽しい「氏名不詳、住所不詳、身元不詳」かな。
その他気に入ったのは「最高の水族館」「ロビーにいた男」くらいか。
作品としては「歴史の一区切り」が一番良さげな感じもするんだけど、
これではオチが説明不足。何か一つでも裏付けがあれば、
この作品をベストに選んだかもって思えるのに。
読めた満足感を加点しての採点は7点というところ。