新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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シン・ウルトラマン

05/15 イオンシネマ新百合ヶ丘にて鑑賞。

 
ある程度以上の年配の男性客単身と、小さい子連れた家族客と、完全に二分された客層だった。
隣(と言っても後ろ半分は間引きでの販売なので、一席空いて、だけど)に座った子供が、
退屈しきってたのがはっきりと見て取れたよ。
そりゃ、そうだよなぁ。これってファミリー映画では全然ないもの。
 
親の影響でウルトラマンの旧作を全話観て、怪獣・星人の名前を全部言える子だって
(かつての息子なんかは、まさにそんな子だった)
なかなか付いていける作品じゃない。
 
シン・ゴジラ」が延々と会議してる映画だったように、
「シン・ウルトラマン」は延々と分析してる映画だった。しかも難しい用語駆使して。
SF読み慣れた大人でも、この早口で振り落とされそうになるくらいだったからなぁ。
 
これはどう考えても、小さい頃から何周もウルトラマン見続けてきた
(かつてはそうそう人気コンテンツが無かったら、こういう特撮やアニメや学園青春ドラマの
 特定作品ばかりが、何度も何度も繰り返し繰り返し再放送されてた)
そして、このいらすとやのポーズ(上の画像)を絶対にしたことがあるであろう、
おっきい子供達(前者の「ある程度以上の年配の男性客」)のための作品。
 
ウルトラマンの初回から最終話までのエッセンスを上手く取捨選択して凝縮して、
現代の視点で、現実(リアル)にどこまで取り込めるかを、現前させてくれた作品。
 
観る前はキャストに若干疑問を感じていたけど、斎藤工本人からそこはかとなく滲み出てる
人間性みたいなものが、ウルトラマンにぴったりマッチしてた。
 
ここまで見事なリブートが観られるとは、正直、期待以上だった。
 
こりゃあ早く「シン・仮面ライダー」も観たいなぁ。
(ところで「真・仮面ライダー」ってのも昔あったから、ちょいと紛らわしくないか。
 字面で見るのはともかく、口に出したら一緒だもんね)