新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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DEATH NOTE 短編集

 
ダントツで(というか”唯一”の方が正しいかも)「aキラ編」が面白い。
(なんで、主人公の名前は「明」にしなかったんだろ、さすがに出来すぎだから避けたのかな)
 
デスノートの一つの使い方としては完璧。
こんな手は思いつかない。誘拐犯罪では最も困難な金の受け渡しに関するアイデアも素晴らしい。
誘拐ミステリで前例のある手法の応用ではあるが、こんなのをマンガで読めたら快感しか無いよ。
 
その他の作品はちょっとなぁ。
「Cキラ編」は最初からCheapキラだもんなぁ。
「鏡太郎編」も子供編なんで、特別に気の利いたアイデアがあるわけではないし。
唯一新しいアイテムが出ては来るけど、消しゴムってのはとにかく興ざめ。
ここで新しく出すもんではないよなぁ。せめて、こんなアイテムも以前はあったんだけど、
このエピソードが原因となって排除されたんです、みたいな因縁話として描いて欲しかったよ。
その他はLの日常や過去やラクガキ4コマの、ちょっとしたファンサービスなだけだから。
 
今更だけど、DEATH NOTEを使ったトリビュート作品集なんてのがあれば、
読んでみたかったな。