新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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嘘喰い

02/13 イオンシネマ新百合ヶ丘にて鑑賞。
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せっかく全編感想書いた漫画だし、まだ売らずに持ってるので、
原作との比較しなきゃなと思って感想を書きあぐねてたんだけど、
どうも屋根裏にしまい込んでるっぽいので、読み返しは断念。
 
全体的には、とにかくしょぼくなっちゃってるよねってのが正直なところ。
 
まぁ漫画の実写化ってのは、少なからずそうなる運命みたいなものはあるけど、
そうでないところでの(特に脚本での)しょぼさが際立ってる。
 
たとえば冒頭の屋形越えのシーン。こんな策しか用意してなかったのかってことになっちゃうから、
嘘喰いのスケールが、無茶苦茶ちっちゃくなっちゃったよね。
ここだけでも、脚本家が原作をリスペクトしてないのが、もろわかり。
で、ロデム編のところも、コメディタッチのお子ちゃま演出だったし。
肝心の佐田国戦のところも、もっと駆け引きがあったはずだよなぁってところだったし。
 
とは言っても、しょぼく劣化はされてはいるけど、原作の質が高い分、
ある程度の質は担保されてると思う。
 
役者陣は基本的に悪くなかった。嘘喰い横浜流星はこれでいいと思うし、梶も充分。
ミスキャストかと思った三浦翔平の佐田国は、意外にお見事だった。
賭郎側も、結構みんな雰囲気を醸し出してくれていた。
唯一の例外が蘭子の白石麻衣。言わされてる感が満載で、痛々しい。
なんか変な羞恥プレイをさせてるみたいな気になるので、逆に萌える人もいるかもしらんが。
 
本作ではマルコの活躍するところは皆無なのに、あれだけしょぼくしてまで
ロデム編を描いてるってことは、シリーズ化するつもりはあるってことなんだろうな。
 
秀逸なゲームはいくらでもあるので、このキャストであれば描けそうには思えるけど、
少なくとも続編作るなら、原作リスペクトな脚本家を入れてほしいものだな。