混沌の王
これが「名探偵オーウェン・バーンズ」シリーズの本来の第一作目。
なるほど、これは順番通りに訳せなかったはずだ。
「あやかしの裏通り」から始めるのは納得。
で、最新作の「金時計」を挟んで、
とことんやってる「殺人七不思議」を出したところで、
ようやくこの一作目を出せるタイミングが来たってのは、すごく納得。
もうホント、おバカだねぇ~
「ドリフの効果音」トリックの解明を
最後の一行のファイナル・ストロークに持って来るんだもんなぁ。
もうまさしく頭の中では、ドリフのコント終わりの音楽が鳴り響いちゃったよ。
これまで出版されたシリーズ三作と比較すると、だいぶ落ちるが、
こういうアルテの愛らしさが溢れた作品とは言えるかもしれない。
採点は7点。