勇者名探偵 1巻
おお、これは予想以上に良かった。
異世界ファンタジーとミステリの融合作品で、
ミステリとしてはしょぼいんだろうなと、高を括ってしまってたけど、
意外にミステリとしても捨てたものではないと思う。
一話目「セント・ウェスト教区殺「竜」事件」は、
シンプルなトリックも良いし、二つのミスリードもなかなか心地良い。
二話目「吸血鬼館の殺人」の外連味のある真相や、
「バカですか」の後の台詞は、わかってても痛快。
四話目「魔導列車ジャック事件」の台詞の伏線にもやられた。
一話目もそうだったけど、マンガならではの視覚的伏線も悪くない。
外枠の設定も一話目、四話目と驚きの展開も盛り込まれ、
そういう全体を貫く設定も、これからどう転んでいくのか興味も持続できる。
ユーモアも愉しめるし、これは継続して購入決定だな。