新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

君がとなりにいるだけで ~愛すべき動物たち~


月刊フラワーズ発のアンソロジーシリーズ第2弾。
 
第1弾の「幻想奇譚」と同時発売だったみたいだけど、
あちらと違って、全作品コミックス未収録作というわけではないようだ。
動物物という縛りでは、さすがに良作をこれだけ揃えるわけにはいかなかったか。
 
とはいえ、その未収録三作品が、いずれも結構いい出来映えの作品だったので、
アンソロジーの趣旨としては充分満たせているのではないだろうか。
全体的な満足度としては、「幻想奇譚」には全然及ばなかったけど。
その辺はテーマ自体の好みもあるから、仕方ないんだろうな。
 
ベストは桜和アスカ「猫に生まれ変わった僕は」で。
残る二作品は、いずれも初収録作品の中から、
逢坂みえこ「ぼくら新聞」と、ねむようこ「ボーダーライン」で。