新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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人面瘡―手塚治虫怪奇アンソロジー

 
収録作は「人面瘡」「ドラキュラVSカーミラ」「呪いの百円玉」
「深夜のヒトダマ」「白縫」「マネキン」「処刑は3時におわった」
「白い幻影」「生けにえ」「新・聊斎志異 お常」「四谷快談」の11作品。
 
怪奇というような怖い話が無いのは、手塚治虫でホラーをテーマに
選んだ作品集のほぼ共通の印象だな。
唯一怖いのは「新・聊斎志異 お常」のラストのあの顔、ってのも、
以前同様な手塚ホラー選集でも同じこと書いたよな。
 
本書中でも切なさが沁みる二編「白い幻影」「生けにえ」がツートップだな。
ベスト3のもう一編は奇妙な物語としての結構が決まってる「呪いの百円玉」かな。