新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

約束のネバーランド

どうせ休みはたっぷり溜まっているので、23日から冬休みを取って、今年は13連休。
まずは休み突入記念に映画鑑賞から。
 
12/23(水) イオンシネマ新百合ヶ丘にて鑑賞。
 
原作は未読だけど、ココに書いたようにアニメ1'stシーズンに超はまったくち。
なので、どうしてもそれとの比較になってしまう。
 
アニメ観ただけの自分の観点としては、この作品の良さはミスリードと伏線の巧みさに尽きる。
当然尺の違いはあるんだろうけど、映画ではそれが全く表現できていなかった。
内通者をあぶり出す罠の謎解きもあっさりしすぎてたし、
ターザンロープの遊びの1シーンくらいは、さすがに入れられてたはずでしょと思う。
 
なので、脚本がいまいち。
 
その分を演技陣がカバーできているかと云えば、そこも微妙。
 
北川景子渡辺直美のママ二人は完璧。
実写化としては理想的かもと思えるくらい。
ただ、やはり主役三人の年齢層上げすぎの違和感が最後まで拭えない。
 
その中で唯一、ノーマンだけは完璧。役にピタリとはまり込んでいる。
ノーマンだけだったら、年齢層の違和感をみじんも感じずにいられたかもしれない。
この俳優さん、今年絶対にブレイクするんじゃないかと思う。
美波ちゃんも当然可愛いし、頑張っちゃあいるんだけど、やっぱエマじゃない。
なんでもかんでも美波ちゃんでいいってわけじゃないんだから。
 
でもって、この映画を台無しにしてる最大の要因はレイ。
難しい役柄とはいえ、あまりにもすぎ。中学のクラス演劇か。
このせいで、三人の絡みが全部そのレベルに貶められてしまった。
オーディションしたんだろうに、見抜けなかったかなぁ。
 
このキャスティングがこの映画を失敗作にしちゃってると思う。