宙を数える
これもやはりアイデアがユニークな作品ばかりで、
サービス精神も存分に感じられはするけど、
従来の宇宙物のイメージの範疇を越えてる作品ばかりかといえば、
そうでもないので、個人的には「時を歩く」の方が断然好み。
オキシタケヒコ「平林君と魚の裔」
通商網の意味合いの謎解きは面白くはあるが、個人の趣味のゴリ押しというか、
宇宙スケールでそういう対立項ではないよなぁと思えて、納得度はいまひとつ。
宮西建礼「もしもぼくらが生まれていたら」
今回一番のハードSFってことで、個人的第3位。
宇宙スケールの課題に対するシミュレーション解の提示。
酉島伝法「黙唱」
独特の世界観とその文字的表現方法。
ただ、これは別世界のファンタジー物で、宇宙物ではないわなぁ。
宮澤伊織「ときときチャンネル#1【宇宙飲んでみた】」
動画サイトパロディ。雰囲気は面白いが、説明不足。
お遊びだからこそ、もっとでっかい屁理屈で補強して欲しい。
高山羽根子「蜂蜜いりのハーブ茶」
考えてみれば前例が皆無ってわけではないけど、宇宙物でこのジャンル物?!
という意外性にやられてしまって、個人的第2位。
理山貞二「ディセロス」
冒頭から難解で(世界設定がいまいち掴めず)、時間先読みバトルも
理解したとは言えないが、ジョジョを読むように愉しめたので、個人的ベストはコレ。