空ろの箱と零のマリア 7(完)
最初の巻の感想を書いたのが2010年の8月。
4巻まではすぐだったんだけど、5~6巻の感想を書いたのが2015年1月。
最初からだと10年。前巻からでも5年経ってるんだもんなぁ。
さすがに自分の欠陥長期的記憶槽には、ほとんど何も残っていない。
なので懐かしいとか、ああ、こういうこともあったなぁ、とか
そういう感慨は全然覚えることが出来なかった。
……という人間にとっての本書の価値って何?
というのも、これって単にシリーズを終わらせんがためだけの作品。
最後に主要人物達が出てきて、現在の状況が語られて、
最後の最後はハッピーエンドで、
ああ完結したなぁ、良かったなぁ~
……と思わせたいだけの作品。
何のツイストも無い、単なるファンブック。
時間ループ物の極限みたいなものを狙ったのかもしれないけど、
もう今やそんなのも、ありふれた趣向でしかないしなぁ。
広義の意味でもミステリ要素なんて一切無いので、採点は不要。
4点とか5点とか付けずにすんで、かえって良かったかも。