いよいよ最終回!―名作マンガは、こうして終わる! (ダ・ヴィンチ特別編集 (1))
- 作者:水島 新司
- メディア: 単行本
この手の作品だと、どうしても宝島社の「いきなり最終回」シリーズを想起してしまうが、
これは名前まで似せたバッタモンというわけでもなく、同じ編集者が転職先で作った本らしい。
一応、微妙に名前が変わってるあたりが、それなりのモラルといったところか。
「いきなり最終回」シリーズが主に70年代の作品を中心にしていたのに対し、
こちらは80年代が中心。
個人的な話だが、自分が少年漫画雑誌を定期的に購読してたのは、二つの時代しかなくて、
後年がジョジョ4部の頃のジャンプで、最初がちょうどこの「マカロニほうれん荘」が
掲載されてた頃の少年チャンピオン。
この頃はホント凄かったからなぁ。多分「マカロニほうれん荘」「ブラック・ジャック」
「がきデカ」「エコエコアザラク」「魔太郎がくる!!」「ゆうひが丘の総理大臣」
「ふたりと五人」「恐怖新聞」「百億の昼と千億の夜」「750ライダー」あたりが
多少時期は少しズレつつも掲載されてたんだものなぁ。
(自分は「750ライダー」だけは飛ばして読んでたけど、って全くの余談ですが)
導入が長くなっちゃったけど、そういう意味で70年代の「ドカベン」「マカロニほうれん荘」は
感慨深く読めたんだけど、その他はあまり思い入れが無くて、ふ~ん、そんな話だったのか、
みたいな感じしか受けなかったのが多かったかなぁ。
(「ぎゅわんぶらあ自己中心派」は単行本持ってて最終回は記憶に残ってたから例外。
「マカロニほうれん荘」も全巻揃えてたんだけど、ずいぶん昔でさすがに記憶の果てに飛んでた)
「ラスト直前までのストーリー」で、全体の話がなんとなく理解出来るようになってるのが良い。
それで「妻をめとらば」ってこんな話だったんだって初めて知った。タイトルから受けてた印象と違う。
本書の中で、最終回としてのインパクトが一番強かったが「宮本から君は」で、
最終回として一番好感を持ったのが「ツルモク独身寮」だったな。