新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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東京創元社2020年新刊ラインナップ説明会レポ(第二回:レポ後半戦)

休憩明けは、まず映像化・メディア化情報。
 
映画化の話題は、フェルディナント・フォン・シーラッハ「コリーニ事件」。
 
アニメ化の話題は、伊井圭「啄木鳥探偵處」。創元推理短編賞受賞作。
金田一京助をワトソン役にして、石川啄木が謎を解く!
野村胡堂平井太郎(江戸川乱歩)、吉井勇萩原朔太郎若山牧水芥川龍之介
など名だたる文豪達も登場して、面白そうかも~
2020年春よりTOKYO MXほかにて放送予定。
 
も一つアニメの話題で。
銀河英雄伝説 Die Neue These」が4月6日よりNHK Eテレにて放送開始。
改めて新作アニメーションとして、作り直された作品のようだ。
これまで銀英伝チェックできてなかったから、これは録画決定だな。
 
続いては、今年もオーディオブックの朗読。
声優・土師亜文(はしあふみ)嬢による凪良ゆう「流浪の月」
こういう演劇的読み語りってのも、やっぱいいよねぇ。
 
そこで、凪良ゆう先生の登場。
この作品でこだわったのは「事実と真実の違い」
報道だけでは得られない真実があるはず。
気を付けていたのは「可哀想すぎるように思われないこと」
ご本人はパセリも枯らす女。サボテンも死んだ。
でもって酒呑み(笑)。いつでも呑む。ウィスキーが好き。
BLも一般書も共に頑張っていきたいとのこと。
 
最後に営業部からのお知らせ(フェアの紹介等)を経て、
写真撮影会で、ラインナップ説明会は終了。
 
勿論、その後はサイン会。今年自分が用意した本は二冊のみ。
 
まずは一番長蛇になってた相沢沙呼先生の列に並ぶ。
差し出した本は、勿論「medium 霊媒探偵城塚翡翠」。
でも、この時点では結局まだ読了できず途中だったので、本の感想も言えないから、
(自分としては)ちょっと踏み込んだ質問を投げてみた。
 
「『このミス』と『本ミス』では、どっちの1位がしびれましたか?」
 
最初は笑ってらしてけど
「正直、『本ミス』は狙ってたということもあったので、
でも、まさか『このミス』まで取れるとは思ってなかったので、
『このミス』の方がしびれたと云えばそうですねぇ」
ということでした。
 
最後に近藤史恵先生の列へ。
差し出した本は間違いない名作の「サクリファイス」単行本。
 
そして、こんな質問を投げてみた。
「25年の中で、ご自身の中で一番印象深い作品はどれですか?」
 
「どれかなぁ、選べないなぁ」と続く言葉は全然出てこない。
「そこをなんとか」ともう一押ししてみたところ、
「やっぱ『インフルエンス』かなぁ」
 
逡巡された後ではあったけど、「やっぱ」という枕詞が付いたってことは、
ご自身の中では、ずっと決まってた答えだったんじゃないかと、
なんか凄く真実味をもって感じられました。
 
ってところで、説明会のレポは完了~。
最後の第三回はやはり「個人的注目の新作編」で。