この「ホラー」マンガが怖い!
ホラー洋画はミステリ的な仕掛けや意外性を持った作品が枚挙にいとまが無く、
それこそチェックは欠かせないのだけど、
何故か邦画や漫画の世界では、「怖がらせること」が主眼で、
そういう意外性を狙った作品は、極端に少ないように感じてしまう。
世界でも例を見ないほどのミステリ大国日本だと思うのに。
これは私の偏見だろうか。
そういうわけで、ほとんどホラー漫画をチェックすることが無いので、
こういうアンソロジーは貴重だった。
ベストは唯一の既読作だけど、マイオールタイムベストなホラー漫画でもある
永井豪とダイナミックプロ「ススムちゃん大ショック」。
子供の頃に読んだら、トラウマ必至の歴史的名品。
「妖怪人間ベム」にも同趣向の回があって、しばらくトラウマだったもの。
第二位は伊藤潤二「長い夢」。
これまた凄い作品だったなぁ。夢の中で何千年も生きる。
ファンタジーとは紙一重のところにある恐怖。
第三位は日野日出志「地獄の子守唄」。
これまた子供の頃に読んだら、本気でおびえる子が続出するに違いない。
ちなみに自分のトラウマホラー漫画は、「デビルマン」の最終回。
歯医者の待合室で、ヒーローアニメという認識で見てたデビルマンが
漫画誌に掲載されてたので、その頭のままで読んでしまった9歳を襲う、あの衝撃。
牧村美樹のあの姿が……
大人になった後で読んだら、超ド級の名作だとわかったんだけど、
読むには少しばかし勇気を振り絞ったものだった。