- 作者:ジェフリー ディーヴァー
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2019/10/10
- メディア: 単行本
これだけシリーズを重ねても、相変わらずとも言える、
でっかいどんでん返しに驚かされてしまう。
ただ今回は、推理よりも一足先に、犯人側の描写でネタを割る展開が多く、
真相の提示の仕方としては、ベストではないように感じてしまった。
最後の最後に明らかになる真相も、内外問わず頻繁に使用される趣向なので、
もう驚きと云うよりは、ちょっと食傷気味の感触を覚えてしまう。
ラストシーンの引きに繋がってるので、是非とも次作で締めて欲しいものだ。
とはいえ、やはりこれだけの構図の転換を見せつけてくれるのは、
やはり流石としか言いようがないので、採点はやはり8点。