新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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未来のミライ

07/19 日本テレビ放映分。

 
典型的なアニメの失敗例。
 
声優ではなく、ちまたに人気のある役者をキャスティングしたために、
最後まで違和感から抜け出せずに、物語世界に入り込めないという、
商業主義のもたらすアニメ映画の失敗あるあるを、どれだけ積み上げていくのか。
(映画館では字幕版しか見ないので、洋画の吹替版では被害は受けずにすんでるが)
 
こういうこともあるので、アニメ映画を見る際には、
出来るだけ事前にキャストは知らないようにしている。
最初から顔が浮かばない分、だいぶましなことが多いんだけど、
それでも当然、ダメなのは、ダメなわけで……
 
くうちゃんの声、これはないわ。
 
見終わった後、調べてみたら上白石萌歌ちゃん。
姉妹二人とも好きだし、演技自体が悪いわけでもないんだけど、
この声ではない!!
 
ここはさすがに男の子役の上手い声優さんを当てて欲しかった。
 
これだけならまだしも、お母さん(麻生久美子)も絵と全然合ってなかった。
意外にミライ(黒木華)は悪くなかったけど。
お父さん(星野源)、ばぁば(宮崎美子)もそんなには違和感なかったかなぁ。
じぃじ(福山雅治)は最高。声優よりいい仕事してたわ。後で知ってびっくり。
 
ってなわけで、内容について語り出す前に長文になってしまった。
細田守がずっと描き続けている家族をテーマにしたファンタジーなんだけど、
今回それを貫いている一本線が、4歳の男の子の「あるある」なんだよね。
だからこそ、そこに違和感バリバリの「ないない」持ち込んじゃダメでしょ。
(って、結局はそこに戻る)