09/14(土) イオンシネマ新百合ヶ丘にて鑑賞。
これをタランティーノの最高傑作と評する人たちは、
どういうところを評価してるのかなぁ?
(皮肉ではなく、純粋な疑問です)
これまで観たタランティーノ作品の中では、
ダントツで至極真っ当な作品。
主役の一人であるブラピはそんなにはしゃべらないから、
会話劇の独特な感覚も薄かった。
その分、最後の20分くらいにタランティーノらしさが
凝縮されてはいるんだけどね。
「緊張からの緩和」ではなく、「緊張からの暴力」という
彼独特の作劇法が、全体構造として適用されたような作品。
伏線の回収というミステリ趣味なお楽しみも相まって、
多少おぞましくはあれど、それを凌駕する爽快感。
シャロン・テート事件を知っていればなおさら、
このやんちゃ坊やの演出にもニヤリとしてしまうし。
ただ、やはりそこまでが長いかなぁと思ってしまったな。
薄味のタランティーノ節だったので。
最高傑作と評する人たちは、このあたりも
色濃く感じられたりしたのだろうか。
(自分はタランティーノ・フリークではないのでわからなかっただけかな?)
ところで、監督自身も大好きなはずの
(「キル・ビル」の勝負服だけでも一目瞭然)
ブルース・リーの皮肉な演出は何だったんだろう?
やっぱり結構批判されてるみたいだしなぁ。