新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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スウィンダラーズ

TSUTAYAの新作・準新作5本1,000円で鑑賞。

スウィンダラーズ [Blu-ray]

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コン・ゲーム物なので、事前知識はあまり持たずに観られた方がいいです。
 
完全ネタバレ無しで感想の要約だけ書いておくと、
完全に騙されたいという期待感であれば、あまりお薦めはしないかも。
個人的には非常にわかりやすい部類の作品だと思ってしまった。
手練手管が愉しめればいいという期待感であれば、かなりお薦め。
この辺はとっても痛快で、相当に気持ちの良い作品だと思う。
 
以下は同じことを書いてるんだけど、内容を推測出来てしまうような記述になってると思うので、
ここから「続きを読む」に入れておきます。
この頁の開き方によっては表示が出ないので、数行空けておきます。未見の方はご注意を。
 
 
 
 
 
個人的には最終の狙いに関しては、とてもわかりやすいと思えてしまった。
 
「詐欺師を騙す詐欺師」というコンセプトが出た時点で、薄々気づいてしまうが、
途中で動機が明確に描かれてしまうので、もう確信でしかなくなる。
 
あとは手練手管を愉しむだけかと思っていると、
この”だけ”が結構べらぼうに面白い。
 
これは嘘だな、とあれこれわかりはするんだけど、
どっからどこまでとか、いったい誰がとか、
そのあたりのことごとくが想像の何段か上を行ってくれる。
 
これに関してはとっても痛快で、とっても気持ちの良い作品だった。
 
しっかし、この悪徳検事がどう見ても古坂大魔王にしか見えなくて、
そこだけはどうにもニヤけてしまって困ったもんだった。