新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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三度目の殺人

10/13 フジテレビ放映分。

役所広司の演技があまりにも思わせぶりなので、
何か最後にどきっとする転がりがあるんだろうと勝手に思っていた。
その奥の心情がはっきりと見通せる瞬間がきっとあるんだろうと。
それが感動を産み出す、泣きのタイミングになるのか、
ぞわっとさせる、心奮わすタイミングになるのかはわからないけど。
 
でも残念なことに、そんな感じではなかったなぁ。
福山が最後に喝破する点はその通りなんだろうと思ってたとこだけど、
そこもなんかおぼろげに扱われてしまうし。
 
結局曖昧模糊のまま、すっきりしないままで終わってしまった。
誰が殺したのかさえ、はっきりとはわからずじまいだったと思えるし。
(わかるように描かれてたっけ?)
 
そういうのが狙いなのか、自分が理解し損ねてるのか、判断付かないけど、
そういう状況なので、自分としては全然満足できなかった。