- 作者: 道尾秀介
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/07/27
- メディア: 単行本
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だけど、やっぱり人情物の読後感は残ってるな。
サイコパスたんまりな痛い作品なんだけど、
伊坂幸太郎とは違って、物理的な痛さというか、
肉体的な痛みを伴うくらいに感じられる、
生理的な痛さまでは至ってないから、まぁ読みやすいか。
終盤近くのツイストにはちょっと驚かされたし、
描写の伏線やダブルミーニング的な使い方も相変わらず巧みなんだけど、
まぁ単純と言えば単純なようにも思えてしまう。
そこからの人物像の変化もいまいちしっくり来なかったような。
開いたラストになってるのもあまり効果が感じられなかった。
そうであれば何かもっと得体の知れない不気味さみたいなものを残して欲しかった。
採点はやはり6点止まりだな。