- 作者: ダン・ブラウン,越前敏弥
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/02/28
- メディア: 単行本
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いつもながらのどでかいホラ話だけど、今回はおそらくその最上級。
永遠の問いであるはずの
”われわれはどこから来たのか、われわれはどこへ行くのか”
について、哲学ではなく、純粋に科学的な解を与えるというものなので。
でもってこれによって、科学が宗教を駆逐するという主張なんだけど、
そんなことはないんじゃないのかなぁと。
キリスト教文化にはほとんど縁の無い日本人だからかもしれないけど、
起源ってだけで、そんなに破滅的打撃を受けるもんかいな。
日々の信仰はそういうところとは別のところにあるんだろうに。
原理主義者が原理主義的主張をし辛くなる程度のことではないの?
どこへ行くのか、の方もなぁ。
あんまし説得力は感じられなかった。
こっちに至っては、それこそ宗教への打撃はあまり無いのでは?
逆に科学に対しての危機感をあおってしまうことになるんじゃ?
もっと派手にディストピアかユートピアに振り切って欲しいくらいだったな。
ということで、いったいどんなプレゼンになるんだろうと、
ドキドキワクワク感がたっぷりと高まってた割には、多少の肩透かし感。
ただそこからの謎解き展開は結構ぐっと来た。
フーダニットの謎解きの瞬間にホワイダニットの謎も解けるという。
そっちはそんなに期待してなかっただけになおさら。
そんなのがあったので、採点は8点。