新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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ジグソウ:ソウ・レガシー

TSUTAYAの「新作・準新作5本で千円」で借りた作品、第二弾。新作はここまで。

新シリーズの幕開け。
見事にやられてしまった。
そうか、その手には前もやられたんだったよな。
 
ソウ・シリーズの順位付けをするなら、
ジェームズ・ワンリー・ワネルが脚本担当していた
初期三作に次ぐ出来映えで間違いなし。
 
「SAW」という題名の意味が驚愕の意外性でわかる一作目、
ミステリ的なある仕掛けと共に、本当のゲームの意味が判明する二作目、
そのゲームの意味を複層に展開させて見せた三作目。
ゲームの意味やルールといった面こそさほどではないが、
これらの三作に充分連なる作品だったのではないか。
4作目から7作目まで(特に5以降の三作)が、ひどすぎたってのはあるけど、
ようやくまたミステリ的な驚きを提供してくれたのは喜ばしい。
 
残虐さだけが単にエスカレートしていたゲームも、
本作ではそんなに生理的な辛さを感じずにすんだかも。
グロいシーンはあるんだけど、比較的大丈夫だった。
特典映像見たら、制作陣もそういう意識で作ってるみたいだし。
 
グロさ我慢する苦行の再開なんていらんのに、とか思ってたけど、
これなら次も見てみようと思う。ま、レンタルで、だけど。
 
ただ、もう犯人も判明しちゃったし、今回の意外性は次は使えないし、
初期三作を貫いた、ゲームのルールのような、驚きを生み出す軸も無いので、
次回作が本作に匹敵し得るような作品になる期待感は薄いけどね。