- 作者: 土橋真二郎
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- 作者: 土橋真二郎,ふゆの春秋
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これは完全に上下巻で、二冊揃って一つの作品として成立してる。
一見脳天気なラノベジャンルのゲーム小説のように見えるけど、
なんか陰湿な感じを受けて、読み終えての気持ち悪さが色々と残った。
高校生集めての人畜無害なゲームのように思わせて、
決して鬼畜とまでは言えないけども、中途半端に中間レベルではある。
これならいっそデス・ゲームの方が、割り切って読める分不快感は薄いかも。
無理矢理爽やかにしようとはしてるけど、こんなん何も無い日常に戻れるわけもなく、
社会的に大問題になって、組織も壊滅しちゃうでしょ。
なんせ証人は百人もいるわけだし、ってフィクションに突っ込んじゃいかんけど。
ゲーム小説と割り切っても、そうすると二冊かかってとしては薄いかな。
展開は工夫されてて、読書のモチベーションは保てるけど、
組織側の誘導無しでこんなに上手くは進まんだろと。
組織側のキャラをまぶして、必然性を持たせて欲しかったなぁ。
脱出の最後のキーは読めなかったし、納得。
ここが良かったと思えたのが、なんとか救いだったかな。