新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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ブレードランナー 2049

もう2週間以上前に見ていたのに、感想を書き逃していた。
11/09 TOHOシネマズ海老名にて鑑賞。
 
スタイリッシュな映像美で、サスペンス色でストーリーを引っ張っていく、
前作の型をそのまま踏襲。
 
ハードボイルドな硬質さや格好良さは前作の方が上。
ルトガー・ハウアーの最後のシーンに匹敵するほどの
格好良さはさすがに無理だろうからな。
 
ただ哀切さやロマンチシズムは、こちらの方が上かも。
何と言っても、新要素のバーチャルな恋人ジョイが
魅力的すぎてクラクラしちゃう。
 
長尺だし、前作ほどのアクション感は無く、
若干退屈さを感じることはあったかも。
ビール飲んでいったせいもあるけど、
一瞬うとっとしちゃいかけたことはあったな。
 
前作に比べてスケール感が小さく思えたせいもあるかも。
 
人類とレプリカントという対立軸があったのに比べ、
そもそもがレプリカント同士だし、
ジョイなんていう完全なパーソナルスペースに加えて、
ストーリーまで主人公自身のアイデンティティの問題になってきて、
なんかこじんまりとした世界に落ち着いちゃったので。
 
ただ意外性もちょっとあったり、
あの作品の続編というプレッシャーは充分にはねのけられた
続編としての役割を果たせた秀作ではあると思う。