- 作者: 千代有三,横井司
- 出版社/メーカー: 論創社
- 発売日: 2015/04/01
- メディア: 単行本
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それに比べると、随分小ぶりな作品ばかりという印象。
ただ、これは全部当てるのは無理だろうとか思えるような
難解な犯人当てではなく、かといってお子ちゃま向けでもなく、
適度な難易度の犯人当てが多かったので、読みやすさは増している。
比較的シンプルなので、かえって必然性のポイントが明確になってて、
納得もしやすいかもしれない。
そういう意味でベストは「殺人混声曲」にしたい。
単純な真相を予測してたら、ちゃんとその一歩先が用意されてた。
なんといっても、この「盲腸」の必然性がなんとも上手い。
残り二作は「夜の影」「死者は犯す」で。
どちらもやはり必然性を重視しての評価。
1巻目には劣るけども、こちらも採点は7点。