- 作者: 千葉淳平,横井司
- 出版社/メーカー: 論創社
- 発売日: 2015/02
- メディア: 単行本
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大学時代にいつも古本屋で漁ってた別冊宝石で、
「或る老後」「ユダの窓はどれだ」で当選してた人だったのか。
その号ならまだ持ってるはずだ。
密室派の作者ということに区分されるようだけど、
密室に限らず、毒殺トリック等にしても、理工学的トリックで、
現代の感覚では、トリック自体はあまり興味を抱けるものではない。
（甲賀三郎を始めとして、国内古典短編では主流の一つではあったけれど）
ところが、じゃあ肝心のトリックがそうなら、つまんないんじゃないか、
と思ってしまいそうだが、案外そうでもなかった。
構図の描き方に、結構意を用いている。
そういった意外性があれこれ盛り込まれているのだ。
描き方も結構ユーモラスで楽しい。
この作品は凄い！と思えたものは一作も無かったけれど、
全体的に楽しい読書時間だったので、採点は７点。
ベストはやはり「ユダの窓はどれだ」かな。
トリックはどうでもよく思えるけど、唐突だけど意外な犯人だったり、
ユダの窓のあれやこれやのこじつけ具合にニヤニヤできちゃう。
残り二作を選ぶつもりで、忘れて返却しちゃった。
読んだそばから内容忘れちゃってるので、今更思い返せない。
申しわけないけど、今回はベスト選出のみでお許しあれ。
