新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

エイプリルフールズ

TSUTAYAの準新作半額にて鑑賞。

一見バラバラに見える7つの嘘が、互いに関連していくという、
伏線とその回収とを最大限の魅力として発揮する、シナリオで魅せる映画。
もうミステリファンは大好物だろう映画。
まぁ必然性は全く無いので、そこまでこだわるガチガチ派は除いて。
 
基本の流れとしては、「レストラン」「老夫婦」「少女誘拐」の
三本のメインストリーム。
これに宇宙人少年や占い婆さんや仲良し大学生や生還男性などの
様々な傍筋が互いに繋ぎ合って、全体の構図を作り上げるわけだ。
 
一番のメイン(一番時間が割かれてる)は「レストラン」なんだけど、
特に最後の落ち着き所がどうしても不自然に思えてしまったな。
 
個人的なお気に入りは「少女誘拐」のストリーム。
これはいい話やん。
 
シナリオ重視派の皆様には比較的お勧めの映画。
大好きとまでは言わんけど、観て良かったと思えた映画だった。
前知識一切無くて、TSUTAYA店頭で気になって借りた作品としては大当たりの部類。