新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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マッドマックス 怒りのデス・ロード

これが残る追加作品。キャンペーン対象作品だったんだけど、
残念ながら外れてしまったので。

いやあ、評判通り面白かったぁ〜。
全編に渡っての緊張感の途切れ無さ具合が半端無い。
この疾走感に乗って愉しんじゃえば、もう勝ちっしょ。
 
映像もスタイリッシュ。
女達のコスチュームも、白塗り男達も。
火吹きギターなんかの、無意味なキャッチーさもたまんない。
 
アクション映画が名作たるには、
敵役の魅力が不可欠だと思うけど、
その点でも、本作のイモータン・ジョーは文句無し。
 
一見そう見えるけど、ただの荒くれ者なんかでは決してないぞ。
これだけの階級と秩序を作り上げてるだけじゃなくて、
儀式を宗教レベルにまで高めて、完全なる崇拝まで受けている。
それでいて、当然の如く最前線にも打って出て。漢よのぉ。
 
ま、強いていえば、主役のはずのマックスの影が薄かったけど。
ラストシーンにも表れてるように、あくまでも他人事という
スタンスを通してるだけかもしれないけどね。
 
とにかく『楽しければいい』を再認識させてくれる映画。
いやあ、映画ってほんとうにいいもんですね。
(最近読んでた本の影響で、言いたくなった、このセリフ)