- 作者: 北村薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/03/31
- メディア: 単行本
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文学エッセイ?
論文には決してならない程度の文学趣味を
それだけでは発表する場もないからと
私シリーズのフォーマットに載せたもの?
アーティストが写真集でスイーツについて語ってるようなもん?
ルックスが大好きだとか、たまたまスイーツ好きだとか、
そういうんでなしに、そのアーティストの曲だけが好きな人間に
とっては、ホントどうっでもいい話。
同じように、そもそもそういう文学趣味が好きだとか、
北村薫の文章でさえあれば何でも心地良いとか、
「私」のその後が知られただけで嬉しくて堪らないとか、
そんなのでもなければ、どぉ〜〜〜〜〜ってことない作品。
少なくとも本格ミステリ厨が取るべき作品ではなかったな。
しかも表題作って、証明完という感じが全然しなくて、
個人的にはすっごく消化不良。
別解が無いとは、これだけじゃ全然納得いかない。
そんな後味の悪さもあって、採点は4点。
つうか、ミステリじゃないもんね、この本。
これまではせめてフォーマットとして完全否定できない程度には
のっかってたと思うんだけど。