新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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ちはやふる 28巻

29巻もあるけど、こっちの感想を上げてなかったので。

ちはやふる(28) (BE LOVE KC)

ちはやふる(28) (BE LOVE KC)

千早以外の瑞沢かるた部メンバが主人公の巻。
 
千早と太一の抜けた穴をいかに彼らが補ってきたか、
あるいはいまだに補えていないところはどこなのか、
そういうところにフォーカスが当たっている。
 
大きかったのは、天然キャラ(というか、ある意味、野生児?)の
千早の抜けた穴ではなくて、キャプテン体質の太一の穴。
かなちゃんや机くんや肉まんくんが、それぞれかわりばんこに
その役を担っているけど、やっぱり芯としては弱いのかなと。
 
それでも、創立者がいる間だけ盛り上がって、いなくなった途端に
下火になっちゃう、よくあるパターンではなくて、
次に続いていくんだよという流れを見せてくれたのは、心地良いかも。
(「ちはやふる」という漫画世界の中では、その先は描かれないだろうけど、
もはやこの世界の中に生きてる読者としては、そういう未来を垣間見せて
くれるだけでも、なんだか心嬉しいんだよね)
 
恋模様で荒天になってしまったかるた部だけど、
太一のお母さんが始動してきたということは……