新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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インターステラー

シルバーウィークの5本1,000円レンタル第三弾。

親子物(特に親娘物)にはめっきり弱いので、
やはり最後のシーンには予想通り泣かされてしまった。
娘を持つ父親として、これはもう泣かずにすませられるわけがない。
 
でも、それは本作の一面。
 
この親子愛が中心を貫いてはいるのだけど、
じゃあ、その周りを包んでるものはなんじゃいって言ったら……
 
 
めっちゃハードSF!
 
 
多分この映画に一番似てる作品を挙げるとすれば、
まず間違いなく「2001年宇宙の旅」ってことになると思う。
 
理論物理学者の監修で、
ワームホールの形状やら、ブラックホールの事象の地平線やらが、
説得力のあるビジュアルで描き出される、というわけ。
 
そのあたりの一つ一つのガジェットの作り込みに力が入りすぎた反動か、
ストーリーの整合性みたいなものは、ちょっと物足りなくは感じた。
2001年同様、観念的な展開になるんだけど、ご都合主義的にも感じられて。
 
それでも最初に挙げた中心軸とあいあわせて、
充分に満足できた、良質のSF映画だったなぁ。