新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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海街DIARY 6巻

実写映画化で話題になった作品。
広瀬すずがすず役を演じるという、その見事な嵌まり具合が
どんぴしゃすぎて笑えてしまうくらい。
一方、ちはや役はさすがにないよなぁ、という
今度はその嵌まり無さ具合に引いてしまいそう。
 
それらに「三月のライオン」を合わせた三作が、
自分にとっては、ミステリ系やギャンブル漫画とは違って、
純粋にストーリーを楽しむが故に読み続けてるシリーズになる。
 
他の二作はやはり少し特殊な世界として、あくまでフィクションとして
向かい合う形になっている気はするが、このシリーズだけは本当に
現実と地続きで、そのリアル感の中で沁みる話を描き出してくれる。
 
親戚話のあるある感(実際にはそうはないかもとは思うが)。
それぞれの恋話の、それぞれに不器用だったり器用だったりする展開。
見事に性格付けされた、本当に生きているキャラクタ達。
 
最後まで読み続けることになるだろう。