新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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棺探偵D&W 2巻

1巻のあとがきでは『「妥当」を「必然」とする、論理的な確実性』
を目指してるということだったが、残念ながら意気込み通りには
うまくいってないようだ。
 
どうしてもロジックに飛躍が入ってるんだよなぁ。
そこはつながってないでしょ、と言いたくなってしまう。
 
最終話の誘拐の話なんて、途中まではロジック展開に
わくわくさせられたんだけど、そこに「たとえば」という単語が出てきて、
急に気持ちが冷めてしまった。
 
わいがやの西澤保彦流集団推理ならまだしも、
ロジック展開という文脈の中で、出していい単語じゃないよなぁ。
 
短い尺の中で展開させなくちゃいけない、ミステリ漫画という
ジャンルとしての宿命もあるんだろうけど、やっぱなんか惜しい。
いいとこ行けそうなのに、留まっちゃってるなぁという感じ。