新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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タイムシャッフル

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時間物のSFスリラーってことで、準新作の「サスペンス」コーナーの棚で
拾って見てみた作品。きっとマイナー作品だろうから粗筋紹介。

24時間後を映し出すマシンを手に入れたハウスメイトたちの運命を描くSFスリラー。偶然、向かいに住む科学者が死亡しているのを発見した3人のハウスメイト。部屋に入ると、そこには無数のポラロイド写真と24時間後を映し出す巨大カメラがあった。

24時間後の写真が毎日特定時間に撮れるだけ(場所も固定)、
というSF設定なので、思ったよりも脚本が単純。
ほぼほぼラストのところで、実は捻りがあったことは判明するけれど、
「ああ、それで」と納得できてしまうような伏線やエピソードなんかは 
結局ほとんどなかったような。
 
また登場人物ことごとくが、ちょっとお馬鹿ちゃんな描き方なので、
なかなか感情移入は出来ないし、もどかしさも少なからず感じてしまう。
絵が描ければいい、賭け事の結果がわかればいい、
カメラのことも全然検討してみることもない、というレベルから一歩も前進せず、
あとは写真の内容や、外圧に振り回されているだけ。外圧もしょぼかった。
 
このSF設定を活かすとしたら頭脳戦展開だと思うのに、
起きるのはアクション戦闘だけって感じだものなぁ。
 
一応プロットとしては完結してるので、そこそこのものには仕上がってはいるけど、
もうちょっとは脚本の工夫が欲しかったよ。
 
ところで「タイムシャッフル」という邦題は違うんじゃないの。
シャッフルなんかはしてないやん。実に規則的。
この題名があったから、もちっと複雑な展開を想定してたってこともあるのに。
原題の「Time Lapse」の方は納得なんだけどね。