新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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悪魔は誰だ

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おお、これは秀作!
年間ベスト級のミステリを読み上げたときのような、
鑑賞後の後味の余韻(映画の場合の「読後感」に相当する言葉って無いのか?)
を味わうことが出来た。
 
でも、その浸ってる余韻の中で気付いてしまったことがある。
で、気付いてしまうと、さすがに手放しで「秀作」とは言えなくなってしまった。
 
単品として鑑賞するには、本当にいい映画なのだが……
 
おっと、この先はミステリ読みの方にはネタバレになる恐れが高いので
「続きを読む」の中に入れておきます。
見るつもりがあるけど未見のミステリ読みの方は、鑑賞後にどうぞ。
 
 
 
 
 
 
 
では、改めて。
 
映画鑑賞後の余韻に浸ってる中で、「でも」と気付いてしまったこと。
 
でも、
このプロットは知ってるぞ、ということ。
 
そう、このプロットは以前読んだことがある。
 
根本のプロットのアイデアが、年間ベスト級のとある傑作ミステリと
ほぼ同じと言ってもいいものではないか。
残念ながら別個に構想したものとは思えないくらいの同一感。
 
この映画のどこが一番いいかというと、やはりこの構想の意外性なので、
換骨奪胎として無条件に擁護してあげるわけにもいかないなと。
独自作品として全体的に非常に綺麗に構築されているので、
パクリ作品として批判するつもりまではないが、やっぱ残念には思うなぁ。