新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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サプライズ

TカードでTSUTAYA半額券が出たので、それで先々週末鑑賞(一挙に三本借りたんだよね)。

「サプライズ」という題名がずるいよな。
どうしても見たくなってしまうもの。
 
でも、予想通り「サプライズ」感はほとんど味わうことは出来なかった。
 
けどまぁ、スリラーとしては結構見られる作品。
 
なんといっても、サバイバル術に長けているというヒロインが凄ェ〜。
”館もののシガニー・ウィーバー”と表現したくなる活躍っぷり。
躊躇無く残酷に返り討つ様に、登場人物でなくても”引く”ってばよぉ。
 
そういう、段々エスカレートしていく、逆転構造のスリラー展開が愉しい作品。
 
ラストも「ミスト」みたいな展開から、伏線効かしたひねりも見せてくれて、
なかなか「やるな」と思わせてくれたので、好印象の後味。
 
ところで、この犯罪がシナリオ通りに進んでいたとしたら、
そもそもどういう落とし所にするつもりだったんだろ?
返り討ち無しで、皆殺しもせずに途中引き上げとしたら、
あまりにも不自然すぎるのでは?