- 作者: 芦辺拓
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2014/08/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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なんとWikipediaにも書かれてるやん!!!
なんか知らない間にホントに芦辺拓の代名詞みたいになっちゃってる?!
どの書評で最初に書いたんだっけかな、とネット検索かけてみて驚いたよ。
ちなみに99年9月の「堕天使殺人事件」の書評だったようだ。
で、なんで、この言葉を検索してみようとしたかというと、
まさしく本書こそはそれを完璧に体現したかのような作品だったから。
もうね、技巧に殉してますというような。
行き過ぎてるよね〜(笑)
作品としては正直面白くもなんともない。
一つ一つのトリックなんか、何コレ、とか思っちゃう。
途中で投げ出しちゃう人がいても、とっても納得してしまう。
でもね、ネタバレにはならないと思うから書くけど、
「0点が100点」というような趣向を成立させるためだけにある作品なんだよね。
10点や20点ではいけない。ましてや80点や90点じゃ面白味も糞も無い。
0点こそが100点!
簡単に表現しちゃったけど、この困難さたるや、もの凄いもんなんだよ。
そのためには技巧の限りを尽くさないといけない。
そのためにはそれ以外の全てを(は大袈裟だとしても)犠牲にしなくちゃいけない。
で、犠牲にしちゃう人なんだ。
ね、もう一度言うけど、
行き過ぎてるよね〜(笑)
本格ミステリという世界が何角形をしているかは知らないけれど、
そのどっかの頂点の先っちょにはいるよね、という作品。
そういうとんがった作品がお好きな方は必読かも?(一応疑問符にしとく)
ただやっぱり、この趣向以外はとってもつまんないので、採点は7点。