- 作者: 青崎有吾
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2014/04/20
- メディア: 単行本
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冒頭の「もう一色選べる丼」の出来が良かったので期待したのだけど、
その他の作品は理詰めというよりは、結論ありきというか、
本質直感で導かれたような印象を抱いてしまい、ちと残念。
というわけでベストはそれ。食べかけの丼という非常に限定された条件から、
よくぞこれだけの推理が繰り出せたものだ。推理愉しい、と思わせてくれた。
次点は「天使たちの残暑見舞い」で。
詩美性のある謎と真相とのギャップ。プチ島荘理論な雰囲気を買って。
残りはどれも選びたい気にさせてくれないので、ここまで。
表題作は題名から50円玉20枚の謎への挑戦だと期待したのになぁ。
全然ちゃうやん。
う〜ん、悩んでしまうとこだけど、こういう作風は珍しいから
おまけして、採点は7点。